2017年12月04日

羊と虎(第2話 鍋 勝利の方程式)

(前回の続き)

前代未聞のフリーライブ企画、どうにも腑に落ちない中、彼から次々と相談のメールが舞い込む。
 そこのライブハウスどんな感じ?
 宿泊するホテルのおすすめは?
 山梨フードを振る舞いたい!
 カセットコンロで鍋をしたい!
 何か珍味を調達できないか・・・などなど

我々Bトラクターズのライブでは「ワンハンドレッド水餃子」を作って振る舞ったことはあるが、通常のパターンだと、ライブは早めに午後10時前には終了させ、近所の行きつけの焼鳥屋にて、打ち上げするのが理想形。

しかし、今回の彼の企画は、県外組3組、山梨組2組の計5組が出演するので、1バンド1時間として開演から終演まで5時間にわたって持続的に飲み食いできるシステムをご所望。
そうなると、長期戦に有効なのは確かに鍋である。店にはカセットコンロが4つ完備、環境は十分だ。

さて問題は、鍋を何にするかだが、山梨といえば、やはり「ほうとう」か? 
と言うか、山梨の郷土料理となると「ほうとう」しか思い浮かばない。
「甲斐の虎」と称された戦国武将武田信玄が陣中で食したとも言われ、Bトラクターズの武田スウィンギン節にも出てくるこの伝統食。野菜などをたくさん入れた味噌汁に「ほうとう」という麺を入れて煮込んだもので主食となるものである。

我が家では、この通常の食べ方以外に、各種鍋の最後の締めには、必ずと言っていいほど「ほうとう麺」を投入して仕上げとしている。ただし、販売されているほうとう麺によっては、鍋の締めに適不適があるので、チョイスを間違えるとたいへんなことになるので要注意。これに適した麺としては・・いかんいかん、話がソレた。

話を戻す。

しかしながら、この5時間に及ぶイベントにおいて、最初から主食的性格が強い「ほうとう」鍋では、酒の友的存在でいられるかというと、一抹の不安を拭いきれない。
山梨では翌日のほうとうをご飯にかけて食べる文化もあるが、これは一部の上級者にだけできる奥義であり、5時間耐久ほうとう鍋、考えただけで、すごいカオス(オカズの誤記ではない)となることが予想される。

そこで、閃いたのは、ほうとうの一種である鰍沢町十谷地域の伝統食「みみ」である。
これは「ほうとう」が、うどんの形状であるのに対して、「みみ」は一口サイズのほうとうだ。
イタリア料理のパスタに例えるなら、スパゲティに対して、ペンネやマカロニといったショートパスタがこの「みみ」にあたる。

この「みみ」を使った鍋ならば、主食的性格は薄れ、酒の友・ライブの友として長いお付き合いができる。
特に一口サイズは、大勢でシェアするのにうってつけである。

というわけで、今回の鍋、
先発投手は「みみ」、最後のクローザーは「ほうとう」で!

勝利の方程式の完成である(なんのこっちゃ!)。

みみほうとう材料.JPG


posted by banjohn_n360 at 15:42| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。