2017年02月10日

2017キングラットへの道(その9)

(前回からのつづき)

〔奈良田本店にて〕

キングラットに向かう途中にある奈良田本店は、山梨の郷土料理のお店である。ここにはかつて「ロイヤルサワー」という7種類の薬草酒をブレンドした伝説のサワーがあった。そう、ほかでもない、今やBトラクターズの定番曲となっている甲州弁ファンク「ロイヤルサワー」発祥の店である。

もともとこの曲はリトルジャイブボーイズの藤井康一さんがこのロイヤルサワーと伴ジョンが発する甲州弁に触発されて作り、アルバム「ウクレレマン」のいきなり1曲目に収録されているパンチの効いた曲であるが、全編甲州弁につき、山梨県以外で演奏してもオーディエンスには意味不明のため、本家リトルジャイブボーイズよりBトラクターズの演奏機会が遥かに多い。
昨年11月にはBトラクターズはサックスカルテットのホーンセクションを加えこの曲を演奏し、藤井さんから「オリジナルよりゴージャズ!!」と有り難いお言葉を頂戴したところである。

さて、この奈良田の「ロイヤルサワー」であるが、ちょうど1年前、やはりラットでのライブの前に立ち寄り、メニューから姿を消しているのを発見、メンバー一同は衝撃を受けた。そこで編み出したのが、各種サワーをブレンドすることにより、ロイヤルサワーを再現する方法である。(詳細は1年前のブログを見てね)
あれから1年経った今回、メニューを見たところ、元気の出るサワーは5種類どまり。7種混合のロイヤルサワーは未だ復活していない。
でも、大丈夫、ブレンドするもんね〜。IMG_1656.JPG
4種の薬草サワーをブレンドする旨店員さんに伝えたところ、こころよく原液4種と炭酸水を仕度してくれた。今回は、オニクが品切れなので、イカリソウ、カワラヨモギ、ウコギ、オニスズメバチのブレンドである。
KIMG1440.JPG
Y山君も巻き込み、特製ブレンドサワーで乾杯!
♪ロイヤルサワー、こいつをのみゃ〜、へ〜ばっちりじゃん!
郷土料理のトリモツとミミをつまみに、全員上機嫌!

かくも長きキングラットへの道のり。

(おわり)←(まだ着いてないじゃん!)


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2017年02月09日

2017キングラットへの道(その8)

(前回からの続き)

〔八丈島〕

まさかロックドラマーが研究者になっていたとは・・・。しかし、大学のサークルでもドラム上達のスピードには目を見張るものがあったY山君ゆえ、社会人になっても同様、研究者として急成長を遂げたのであろう。しかし、外見は大学当時とまったく変わらない。とても博士には見えませんな〜。

その大学は、農学部と工学部の2つの学部からなり、それぞれキャンパスが離れた場所にあった。軽音楽部は工学部キャンパスが活動拠点だったこともあり、工学部の学生が多かった。
伴ジョンとY山君とはバンドは違ったが、同じ農学部だったこともあって、懇意にしていた。
今のBトラクターズの「トラクターズ」という名前も当時、府中にあった「樵屋(きこりや)」という喫茶店で、冗談半分に新バンド構想の話をしているときに最初に出た名前である。林学科の伴ジョンがキコリヤーズ、農業工学科のもう一人の友人がトラクターズを主張し、それを仲裁していたのが環境保護学科のY山君だったように記憶している。いずれにしろ1次産業、さすが農学部である。

大学卒業後1度だけ彼と再会する機会が訪れた。20年近く前になるが、当時Y山君が勤務していた八丈島に伴ジョンが職場旅行で行くことを思いたち、連絡をとったところ、彼がマイカーで島内観光ガイドをしてくれることになった。

しかし、旅行日の直前、まさかの事態に・・・。
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彼の奥様が出産のため、急遽、仙台に帰らなければならないとのこと。空港に車乗り捨てていくので、勝手に使ってくれと言い残し、伴ジョン一行とちょうど入れ替わりに島を出て行ってしまったのだ。つまり、彼のいない島を伴ジョンが自ら運転して観光ガイドするはめに。まあ、それはそれで楽しい旅にはなったのだか、そんなわけで彼との再会はお預けとなったのである。

さてさて、話を戻そう。そうこうしているうちに、ロドリー、そして原ヘンが続々、隠れ家に到着する。
2本目のビールで、まだぶどう酒には行き着かないが、今夜はまだ大事なライブが控えている。そもそもこの店は、緊急一時避難場所、あまり長居をしている場合ではない。
やっと落ち着いたばかりだが、Y山君と残りのビールを飲み干し、合流したロドリー、原ヘンとともに計画した薬草酒の奈良田本店を目指すことに。

 当初計画の路線バスはすでに出発してしまっている。ロドリー車に全員乗り込み一路奈良田へ。これで計画の遅れは取り戻せるはずだ。

ハイホーシルバー!

(つづく)
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2017年02月07日

2017キングラットへの道(その7)

(前回からのつづき)

〔隠れ家へ〕
一刻も早く飲みたいY山君の気持ちに応えることもさることながら、通勤帰りでごったがえす駅前に苗木袋を背負った友人をこれ以上立たせておくわけにはいかない。とにかくロドリーと原ヘン両名と合流するまで、どこか人目につかないところに身を寄せねば。
ならば近くにうってつけの店がある。今や少なくなった昭和の時代そのままの昔からの食堂。伴ジョン御用達の隠れ家である。店の名前はここでは控えるが、隠れ家というだけあって、お客はほぼいないので安心して飲めるのだ。駅の近くにありながら、ひっそりと佇むその店の壁には昇仙峡の写真が飾られ、そう多くはないメニューの札には「ぶどう酒」の文字が情緒溢れるひなびた感をいやがおうにも掻き立てるのだ。
店の暖簾をくぐり、やっと安住の地にたどり着く。ひなびたディープな雰囲気にY山君も気に入ってくれたようだ。budoushu.jpg
おすすめはぶどう酒なのだが、Y山君、日中、現場を飛び回りよほど喉が渇いていたのか、ビールを熱望。
(普通いきなりぶどう酒はないか!こりゃ失礼!)
改めて再会を祝し乾杯。ようやく落ち着いて話ができるようになった。
早速Y山君は、自分の名刺を取り出し伴ジョンに渡した。
伴ジョンはその名刺を見てビックリ!
「こ、こ、これは!?」
転職している。しかも名前の脇に「博士」とある。大学の軽音楽部に入部しドラムを始めたあのY山君がなんと博士号を持つ研究者になっていたのだ。
(つづく)
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2017年02月06日

2017キングラットへの道(その6)

(前回からのつづき)

〔アキトコーヒーの再会〕
ほどなくY山君の待つアキトコーヒーに到着する。店の1階は若者のお客さんで賑わっている。
伴ジョンが店の入り口に立つと、店内にどよめきが起こり、皆の視線が一斉に集まる。コビトラバスの入った例の袋を背負い、両手にギターとウクレレのケース。苗木袋がやはり異様だったのか・・・と思ったら、2人組の若い女性客が伴ジョンの片手に持った小さい方のケースを指差し「それウクレレですか?キャーやっぱり!今2人でウクレレやりたいねってちょうど話してたとこ。すごいタイミング!奇跡!」と大騒ぎ。「ウクレレ見たい!弾いてくださ〜い!」
ここの2階で待ち合わせしているので、楽器が見たいのなら上にどうぞと告げ、コーヒーを注文し階段を上がる。
武田通りに面した窓際の席にY山君はいた。「お待たせ!」声をかけると彼は驚きの表情で振り返った。
突然、階下でキャーキャー大騒ぎが起こったと思ったとたん旧友の登場に彼はビックリ。
気を取り直して久しぶりの再会を喜び合っていると、すぐにさっきの女の子たちも上ってきた。
Y山君は苗木袋を指差し、「もしやこれは原さんが弾いている四角いベース?」「そのとおり、よく知っているね。」「うん、事前にBトラクターズの動画をYOU TUBEでチェックしてきたからね。」IMG_1675.JPG
女の子たちも興味津々。では、まずはコビトラバスの説明から、そしてお次は女性陣お目当てのウクレレ教室。ほんの少し手ほどきをしたら、たちまち弾けるようになった。筋がよいね、ウクレレ買って2人でユニット始めたら?と言ったら、結構その気になってユニット名も決まって「アメタックス」だそうだ。そのうち共演する日が来るかもしれないね、アメタックス!IMG_1654.JPG
さて、Y山君は日帰りの予定なので、あまり油を売っている場合ではない。アメタックスに別れを告げ、Y山君に苗木袋のコビトラバスを背負ってもらい甲府駅に向かった。(苗木袋を背負って甲府駅の雑踏を歩かないですんでY山君に内心感謝。「あ〜よかった」心の声)
駅の南口に出た。Y山君は、一刻も早く飲みたくてウズウズしている。「伴、早く飲もうぜ〜」
しかし、奈良田に行く路線バスの発車時刻まではまだ30分ほどある。中途半端な時間ゆえ駅前の飲み屋に一旦入ればバスに乗り遅れる公算が大きい。混んでる店では特殊楽器の置き場にも困るし。
こうなれば、ロドリーの車で奈良田に向かうか。
ロドリーに電話をすると彼はまだ会社にいた。少し時間かかるけど、これから片付けて車で甲府駅に向かうよとのこと。
Y山君の残された甲府滞在時間を考えると10分、15分も無駄にはできない。
さあ、どうする伴ジョン。 
(つづく)
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2017年02月05日

2017キングラットへの道(その5)

(前回からのつづき)
突然のY山君からのメールにつづいてロドリーからのメール。
しばし混乱する頭を整理し、編み出したのは、こんな折衷案。伴ジョン&原ヘンはY山君を連れてバスで奈良田へ、そしてロドリーは車で奈良田合流。奈良田からは代行でキングラットへ。
明日の方針が固まり、一安心。Y山君の時間が読めないが、いざとなればロドリー号がある。結果的に盤石な態勢が整い、安堵し伴ジョンは眠りについた。

あくる日、昼に一度Y山君からメールが入った。「今、富士吉田。まだ時間は読めないが、午後は甲府に向かい時間が空いたら電話する。」
夕方近くに電話が入った。Y山君だと思いとっさに電話を取ると、電話の主は伴ジョンの家族。こんな時間に家から電話とは、なにごとか!と一瞬緊張が走る。
なんでも、今朝から家のWiFiや電話が全く使えない、夕方近くになっても回復する気配がない。思い当たることはないか?もしや何かやったのか?と問い詰められる。
昨夜はインターネットも使えたのだが、なにか無意識にやってしまったのだろうか?それとも光ケーブルの断線か???とにかく、今夜はどうにも対処のしようがないので、明日なんとかする旨伝え電話を切る。
絶妙なタイミングでフェイントを食らったところで、一息つく間もなく、また電話が入る。今度は正真正銘のY山君からだ。「今、レンタカーを返し甲府駅南口にいる。どうしたらよい?」
うわ、いきなりフリーの身かよ!ならば、甲府駅北口を出て北上し、アキトコーヒーという店を探して、そこで待つよう伝える。
アキトコーヒーは伴ジョンの仕事場の目と鼻の先にある小さなコーヒーショップだ。ここの2階で飲む浅煎りコーヒーは伴ジョンのお気に入りだ。IMG_0898.JPG
この至近距離なら、Y山君の待ち時間も短縮できるし、何と言っても2人分の楽器を担いで歩く距離も短くてすむ。
やりかけの仕事を大急ぎでやっつけて、仕事場を出る。同僚らはきっと家庭の電話の故障で慌てて帰ったと思ったに違いない。
駐車場に停めた車から2人分の楽器を取り出し、担いでアキトコーヒーに向かう。狭い路地を通り抜ければ、待ち人のいる店はすぐそこだ。いよいよ、懐かしのY山君と再会だ。自然と足早になる伴ジョンであった。 
(つづく)
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2017年02月04日

2017キングラットへの道(その4)

(前回からつづく)IMG_1648-2.jpg
〔旧友急訪〕
ライブの前日に、奇跡の袋が懸案問題を一気に解決してくれたわけだが、その日、もうひとつ、思いがけない出来事が起こっていた。

大学卒業以来会っていない友人(ここでは「Y山君」としておこう。)から突然こんなメールが入ってきていた。
「明日、急に出張で山梨に行くことになったので、時間はわからないが明日また連絡入れる。」

なぬ〜、明日?ライブじゃん、仕事が終わり次第、直ちに例の公共交通機関キングラット攻略計画を実行しなければならないのだが、体はひとつ、はてさて、どうしたものか・・。
いや待てよ、明日のラット攻略計画では郷土料理の奈良田経由でライブハウスに向かうのだから、この計画にY山君も乗っかればよいのだ。県外からの客人のおもてなしには郷土料理の店、バッチリじゃん。しかも原ヘンドリックスも同じ大学のサークルでY山君も知らん仲ではない。
そこで、攻略計画に則り、郷土料理屋へバスで向かうこととし、Y山君に時間がわかったら連絡くれるように返信した。

そこに畳み掛けるようにメールが来た。今度はロドリー遠藤からだ。
「明日のライブ、仕事の都合がついて参加可能となりました。しかし、せっかくBX(伴ジョン&原ヘン)として準備しているので客として見に行きたいと思います。車出しましょうか?」

なぬ〜!「く・る・ま!」なんという魅惑的な言葉。
しかし、せっかく練りに練った攻略計画である。Y山君も引き込み、計画実行を決めたばかり。さすがにここで白紙撤回するわけにはいかない。しかし、当日ライブを控え、タイトなスケジュールの中、不測の事態が発生した場合を考えると車の機動性はなんとも捨てがたい。
さあ、どうする伴ジョン!?

(つづく)
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2017年02月01日

2017キングラットへの道(その3)

(前回からのつづき)

〔奇跡の袋〕
コビトラバスを梱包する策を考えながら眠りについた翌朝、目が覚めると、突然伴ジョンの頭にあるものが思い浮かんだ。

“あの袋だ!”

頭に浮かんだのは、林業でスギやヒノキを山に植える時に苗木をいっぱいに入れて背負う袋、ずばりその名も”苗木袋”である。

これは、試してみる価値はありと、早速、その日のうちに苗木袋を手配した。

その晩、原ヘンが持ってきたコビトラバスをイチかバチか、苗木袋に入れてみる。
すると、なんという偶然の一致。
専用ケースさながらにジャストフィット。苗木袋がコビトラバスのソフトケースに早変わり。ネック部分が出てしまうのは御愛嬌。
これは奇跡だ〜、素晴らしすぎる結果に2人は歓喜の声を上げた。
へいへいほ〜!
IMG_1650.JPG
近頃、このような感動的な偶然の一致をこう呼ぶらしい。
“シンデレラフィット”・・・・なるほど実感である。

 (つづく)
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